創業は1753年という京都の老舗茶舗が青山にオープンしたのが「京はやしや」だ。このお店は、昭和42年に京都三条にオープンした「茶カフェ」に続く2号店で、日本の“茶カフェ”の元祖とも言える。今となっては定番の抹茶パフェや抹茶ミルクを考案し、現在ではほうじ茶のパフェや抹茶のわらび餅、茶葉を使った料理なども展開している。日本茶だけでなく、日本茶のフレーバードティーや、中国茶、韓国茶なども揃っている。
お茶の色を際立たせるため、インテリアにはグリーンや茶は使わず、白を基調にデザインされている。カウンター席には、中央に茶釜、壁には茶葉の種類が記された茶箱が並ぶ。白玉を模した椅子や、竹林をイメージした白いパーティションなども、新しい“チャノユ”の形を提案している。
和の趣を残しながらもモダンなインテリアでまとめた店内を、随所に飾られた陶器や茶釜が品の良い彩りを添える。そんな落ち着いた雰囲気の「ナナハ」は、自由が丘にマッチする、京銘茶の専門店だ。使用される京都の宇治茶は、契約農家を訪ね、収穫の状況を聞いてから熟成期間やブレンドを考える、という徹底ぶり。その中でも、茎の部分を使った「雁が音茶」はしっかりした甘みがあって、さっぱりと飲みやすいナナハの目玉商品だ。
特に人気が高いのは、“抹茶のガトーショコラ ビターチョコレートアイスクリーム”だ。抹茶の味が凝縮され、ほどよい苦味がある。生クリームをつけるとまろやかに。抹茶ラテも人気メニューの一つ。